- 大谷翔平選手の2023年に獲得したタイトル(12/19現在)
- 大谷選手の2023年投打成績とMLBデビューからの成績
- 各タイトルの内容と受賞が示す意味
2023年は、大谷翔平選手にとって特別な年となりました。
エンゼルスのスター選手として、彼は野球界において類稀なる才能を発揮し、その年の最も話題になった選手の一人となりました。
そしてこの年、彼はただのプレイヤーに留まらず、野球というスポーツ全体においても歴史を作ったのです。
本記事では、2023年の大谷選手が達成した主な記録と、彼が受賞した数々の賞について解説していきます。
2023年に大谷翔平が獲得したタイトル一覧
受賞タイトル | 詳細 |
---|---|
WBC MVP | 全7試合出場、打率.435、1本塁打、8打点、2勝1セーブ |
アメリカンリーグ本塁打王 | 44本塁打 |
チーム最優秀選手(MVP) | 3年連続3度目の受賞 |
ベースボール・アメリカ年間最優秀選手 | 2度目の受賞 |
シルバースラッガー賞 | DH部門で2年ぶり2度目の受賞 |
アメリカンリーグ最優秀選手 | 2年ぶり2度目の受賞 |
アメリカンリーグ最優秀野手 | 2年ぶり2度目の受賞 |
正力松太郎賞特別賞 | MLB本塁打王とWBC世界一の貢献により受賞 |
エドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者) | 3年連続3度目の受賞 |
ハンク・アーロン賞 | 初受賞(日本人選手としても初) |
オールMLBチーム | 先発投手、指名打者部門で共にファーストチーム入り |
現在はタイトル9冠獲得です(12月4日現在)。
これから、12月までにまだ賞を獲得する可能性があるため、獲得し次第追加していきます。
因みに、12月17日にハンク・アーロン賞・オールMLBチームの発表が待っています。
今季の総獲得タイトルは11冠で確定しました!
流石、史上最高額でドジャース入りしたのが頷けるタイトルの数々ですね。
2023年のMLB投打成績
2023年、大谷翔平選手はMLBで投手としても打者としても顕著な成果を挙げました。
投手としては、23試合に登板し、10勝5敗、防御率3.14という成績を記録。投球回数は132.0回で、167の三振を奪い、WHIP(被打者数÷投球回数)は1.06を記録しました。
※WHIP: 投手の効果を測る指標で、1イニングあたりに許した四球と安打の合計を示します。低い数値ほど優れた投手であることを示し、平均的な数値は1.30前後です。大谷選手のそれは、常軌を逸していますね。
打者としては、497打数151安打、打率.304、44本塁打、95打点、102得点、20盗塁、OPS1.066という数字を叩き出しました。
※OPS: 打者の効果を測る指標で、出塁率(OBP)と長打率(SLG)の合計で算出されます。OPSは打者の一塁到達能力とパワーを同時に評価するため、包括的な打撃能力を反映します。.800以上で良い打者、.900以上で優れた打者とされます。これも大谷選手が常軌を逸した選手であることを表していますね。
以下は、大谷選手がMLBデビューしてからの成績のまとめです。
年度 | 試合数 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 10 | 51.2 | 4 | 2 | 3.31 | 63 | 1.16 |
2019 | 0 | 0 | 0 | 0 | – | 0 | – |
2020 | 2 | 1.2 | 0 | 0 | 37.80 | 3 | 4.50 |
2021 | 23 | 130.1 | 9 | 2 | 3.18 | 156 | 1.09 |
2022 | 28 | 166 | 15 | 9 | 2.33 | 219 | 1.01 |
2023 | 23 | 132.0 | 10 | 5 | 3.14 | 167 | 1.06 |
年度 | 打席数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 得点 | 盗塁 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 367 | .285 | 22 | 61 | 59 | 10 | .925 |
2019 | 425 | .286 | 18 | 62 | 51 | 12 | .848 |
2020 | 175 | .190 | 7 | 24 | 23 | 7 | .657 |
2021 | 639 | .257 | 46 | 100 | 103 | 26 | .965 |
2022 | 586 | .273 | 34 | 95 | 90 | 11 | .875 |
2023 | 497 | .304 | 44 | 95 | 102 | 20 | 1.066 |
これらの表から、大谷選手が年々成長していることが明らかです。特に2023年には、投手としても打者としても非常に高い成績を収めています。
このように、2023年の大谷翔平選手は投手としても打者としても高いレベルでの成績を達成し、二刀流選手としての地位を更に固めました。
彼のこれらの成績は、野球界における彼の異才と貢献を際立たせています。
各タイトルの説明と受賞理由
各賞がどのような賞で、受賞にどのような意味があるのかということを説明していきますね。
WBCでの活躍とMVP受賞
2023年のワールドベースボールクラシック(WBC)で、大谷翔平選手は日本チームの核として活躍しました。
打者としては全7試合に出場し、打率.435、1本塁打、8打点を記録するという圧巻のパフォーマンスを見せ、投手としても、2勝1セーブという圧倒的な成績を挙げました。
特に決勝戦では、リードを守るために9回にマウンドに上がり、見事なピッチングで日本の勝利を導きました。
最後の打者であるアメリカ最強バッター「マイク・トラウト」選手をスライダーで三振させた時は、日本人全員に鳥肌を立たせたのではないでしょうか?
これらの成果は、彼の「リアル二刀流」選手としての能力の高さを改めて証明するものであり、世界中の野球ファンに感動を与えたことでしょう。
これらの活躍により、日本チームは3大会ぶりの世界一に輝き、大谷選手は大会のMVPに選出されました。
大谷翔平選手のWBCでの活躍は、国際舞台でも彼がトップクラスの選手であることを示しています。彼のMVP受賞は、日本野球界にとっても大きな誇りとなりました。
アメリカンリーグ本塁打王
2023年、大谷翔平選手はアメリカンリーグ(ア・リーグ)で44本の本塁打を記録し、日本人選手として初めてのア・リーグ本塁打王に輝きました。
この偉業は、彼がただの二刀流選手ではなく、MLBのトップクラスのパワーヒッターであることを証明しました。
また、彼の長打数は78に達し、出塁率は.412でリーグ1位を記録しました。これらの数字は、彼の打撃能力の幅広さと優れた選球眼を示しています。
大谷選手のこの年の成績は、単なるパワーだけでなく、一流の打者としての技術と洞察力も備えていることを示しています。
大谷翔平選手のアメリカンリーグ本塁打王の受賞は、日本野球、そしてMLB史において重要なマイルストーンとなりました。
チーム最優秀選手
大谷選手は、2023年にエンゼルスの選手間投票でチーム最優秀選手(MVP)に選ばれました。
これは、彼がチーム内でどれほど高く評価されているかを示す重要な指標となっており、同僚たちからの信頼と尊敬の証であり、チームにおける重要な存在であることを示しています。
尚、大谷選手は選手間投票で3年連続のチーム最優秀選手(MVP)に選ばれており、これは彼が一貫して高いパフォーマンスを維持し、チームに対して持続的な影響を与えていることを示しています。
ベースボール・アメリカ年間最優秀選手
大谷翔平選手は、1980年創刊の著名な野球専門誌「ベースボール・アメリカ」から、年間最優秀選手として2度目の選出を受けました。
この受賞は、彼の卓越したパフォーマンスが野球の専門家や評論家たちによっても高く評価されていることを示しています。
ベースボール・アメリカは、その長い歴史と野球に関する深い知識で知られており、その年間最優秀選手の選出は、プロ野球界における最高の栄誉の一つとされています。
大谷選手がこの賞を2度受賞したことは、彼が現代野球界における最も重要な選手の一人であることを改めて確認するものです。
シルバースラッガー賞
大谷翔平選手は、2023年にアメリカンリーグ(ア・リーグ)のDH(指名打者)部門でシルバースラッガー賞を受賞しました。
これは彼にとって2年ぶり2度目の受賞であり、彼の打撃能力がリーグ内でも最高峰であることを改めて証明するものです。
シルバースラッガー賞は、各球団の監督やコーチが投票で選ぶ、その年最も優れた打撃成績を挙げた選手に与えられる賞です。
大谷選手がこの賞を受賞したことは、彼が野球の打撃面で卓越した才能を持つ選手であることを示しており、彼の打撃技術とパワーが高く評価されていることを意味します。
アメリカンリーグ最優秀選手(MVP)
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大谷翔平選手は2023年、2年ぶりに全米野球記者協会に所属する記者30人の投票によって選ばれるアメリカンリーグ最優秀選手(MVP)に選出されました。
この受賞は、彼がその年のMLBにおける最も卓越した選手であることを示しています。
MVPの受賞は、彼の全面的な才能と影響力、特に打者としての優れた成績と投手としての堅実なパフォーマンスを評価するものです。
大谷選手のこの受賞は、彼がMLBの歴史において二刀流選手として特別な地位を築いたことを象徴しています。
アメリカンリーグ最優秀野手
2023年、大谷翔平選手は米大リーグ選手会の選手間投票により、アメリカンリーグ(ア・リーグ)最優秀野手に選出されました。
この受賞は、彼がリーグ内の選手たちから高く評価されていることを示しており、特に彼の打撃技術と野球に対する総合的な影響力が認められた結果です。
大谷選手は、二刀流選手としてだけでなく、純粋な野手としてもその卓越した能力を発揮し、リーグ内で最も尊敬される選手の一人となりました。
この受賞は、大谷選手の持続的な成長と、MLBにおける地位をさらに固めるものと言えますね。
正力松太郎賞特別賞
この賞は、日本人で初めてMLBの本塁打王に輝いたこと、そして3月のWBCで世界一に導いたことが評価された結果です。
正力松太郎賞は、日本のプロ野球界における最も権威ある賞の一つで、特別賞は非常に顕著な成果を上げた選手に授与されます。
この受賞は、大谷選手が国際舞台での日本野球の発展に大きく貢献したこと、そしてMLBでの卓越したパフォーマンスを称えるものです。
彼のこの成果は、日本野球の歴史において特筆すべき快挙となりました。
エドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者)
この賞は、その年に最も活躍した指名打者に贈られる賞であり、大谷選手は数々の強打者を抑えて評価されたいうことになります。
今年のライバルは、アルバレス(アストロズ)が打率2割9分3厘・31本塁打・97打点、ハーパー(フィリーズ)が打率2割9分3厘・21本塁打・72打点、オズナ(ブレーブス)が打率2割7分4厘・40本塁打・100打点でしたが、大谷選手がずば抜けていましたね。
この受賞は大谷選手にとって3年連続3度目の受賞となり、3年連続受賞はオルティス(レッドソックス)の5年連続以来16年ぶり2人目の快挙となります。
そして、3回以上の受賞はオルティスの史上最多8回に続いて、マルティネスの5回、マクレ-の3回と並ぶ歴代3位タイとなりました。
ハンク・アーロン賞
この賞は、そのシーズンで最も優れたバッターに贈られるもので、大リーグでの活躍を讃えるために設立された賞です。
大谷選手は、2023年シーズンに44本のホームランを打ち、打率.304、95打点を記録し、出塁率と長打率を合計した「OPS」は1.066と、大リーグ全体で最高の活躍だったと認められたということですね!
彼のこの受賞は、アジア出身の選手としても初の快挙となります。
因みにハンク・アーロン賞は1999年に設立され、ファン投票や野球殿堂入りした元選手による選考によって、リーグごとに1人が選ばれます。
大谷選手は、この賞の最終候補に3年連続で入り、今回が初めての受賞となりました。
オールMLBチーム
大谷翔平選手は、2023年の「オールMLBチーム」で、先発投手と指名打者(DH)の2部門でファーストチームに選出されました。
これは3年連続の選出であり、投打の両方でファーストチームに入ったのは初めてのことです。
「オールMLBチーム」は大リーグ機構が2019年に創設した賞で、シーズンを通じて優れた成績を残した選手を、ファンやメディアなどの投票によって選出します。
ファーストチームの野手部門では、各ポジションの投票トップの選手が選ばれ、先発投手部門では投票の上位5人が選ばれます。
大谷選手は、2023年シーズンにエンジェルスで44本のホームランを打ち、ホームラン王を獲得。
また、ピッチャーとしても10勝を挙げ、大リーグ史上初めて2年連続で「二桁勝利、二桁ホームラン」を達成しました。
この選出により、大谷選手は今シーズンにおいて、卓越したパフォーマンスであったことを再び証明したことになりますね。
まとめと今後の展望
2023年の大谷翔平選手は、MLBでの優れた成績と数々の受賞により、野球界のトップ選手としての地位を確固たるものにしました。
彼は投手としても打者としても卓越したパフォーマンスを披露し、WBCでのMVP受賞やアメリカンリーグ本塁打王など、記録に残る成果を達成しました。
今後の大谷選手には、さらなる活躍が期待されます。
2024年は肘のケガの関係から、打者に専念するシーズンとなることが予想されますが、彼の二刀流としての才能と、野球への情熱は、今後も多くのファンを魅了し続けるでしょう。
大谷選手のキャリアは、今後も野球界における新たな歴史を刻むことになるはずです。
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